3/26 セーフ

 日付が変わって一時間くらい経ったころ、終電?で母と泊まっているホテルに帰り着く。まだ母は起きていたので、セーフ。カップ春雨を啜ってシャワーを浴び、水をがぶ飲みして就寝。空腹のままお酒を飲むのはダメでした。

 

 水のおかげか、起きた後にお酒での不調を感じることなく朝食を食べられた。京王プラザホテルの朝食、ばかだなあってくらい高いけどオレンジピールの入った丸いパンがめちゃくちゃ美味しかった。昨日それに気づいて、そして和食か洋食か選ぶ段階で思い出し、今日本当は和食の気分だったのだけどそのパンだけのために洋食にした。和食にオレンジパンだけつけてくれればそれでよかったんだけどな……。

 

 昼前に兄と合流し、母と3人で兄の時計や財布を見に行った。財布を探しに伊勢丹に行ったとき、最初は3人ともデパートデパートした雰囲気に慄いていたのだけど、メンズ館の革ものコーナーにいた中村さん、という店員さんにみんなして惚れ込んでしまい、結局革製の良い財布を購入した。

 控えめで、ゆっくりと低い声で優しく話し、スーツケースを(預けるのを面倒くさがって)ゴロゴロと引いている横着な田舎者相手でも高圧的だったり投げやりにならなかったりするデパートの店員さんが新宿に存在することに感動した。これもマニュアルなのだろうか。デパート?百貨店?慣れしていない田舎者には大層効果的だった。少し長めの髪にパーマをかけており、目尻の下がった、ふわふわとした雰囲気の人だった。財布の入った箱を包む時に、慣れた雰囲気でリボンをかける手が男性的でちょっとドキッとした。

 

 昼ご飯を食べた後、母を空港行きのバスが出るターミナルまで送っていった。母は途中で何度も雨が降りそうだから先に帰りなさい、と言っていたけれど空も持ちそうだし特に用事もなかったので結局バスの前まで着いていった。母は、いいのに、と言いつつも、私が大丈夫だから一緒に行くよ、と返すと嬉しそうにしていた。

 また東京に来たら一緒に泊まってくれる?と別れ際に聞かれた。お金がもったいないなと思うけど私のお金じゃないしなあ。そんなことをしなくても、ちゃんと夏には帰るつもりだし実際年末も帰ったんだけどなあ。

 「また泊まれるの?やったー!」が正解なのは分かっていたんだけどなんだか複雑だったので「別にいいよ」としか言えなかった。それでも満足そうだったから、これもセーフ。

 

 セーフと言えば、野球。坂本は早く怪我治してください。