12/14 aiko、ブログの名前

 aikoと、彼女の歌がずっと好きだ。

 聴き始めたのはたしか小学4年生くらいの頃だ。兄が持っていたウォークマンをいいなあと思いながら見ていたら、ある日突然新しいウォークマンを親からプレゼントされた。その中に、父が持っていたらしい「aikoまとめ」というアルバムが入っていたのが聴き始めるきっかけだった。

 といってもそこでは『カブトムシ』や『花火』、『milk』などの、aikoの歌としてよく知られたものをたまに聴くくらいだった。当時の私は「いきものがかり」や「GReeeeN」に夢中だったので。

 人よりもaikoの歌が好きだと言えるくらいになったのは、中学3年生とか高校1年生くらいからだったと思う。真夏のじめっとした空気の中で祖父母の家のソファに寝転がり、気が狂ったように『二人』『横顔』『半袖』『KissHug』『線香花火』『キスの息』『透明ドロップ』『何時何分』『愛の病』あたりを繰り返し繰り返し聞いていた。そのころ私にはめちゃくちゃに好きな人がいて、苦しいのだけど、でも何がどうなったってどうしようもないのだと何度も自分で気づいてしまうくらい本当に散々な感じだったので、ただひたすらaikoの歌を聞いて、その人のことを考え、歌詞に重ねてその人の仕草を思い出し、自分を慰めるために泣いていた。歌詞をノートに書き起こして眺めて、また泣く、なんてそのくらいの年の女の子がしそうなことは全部やった。めちゃくちゃ恥ずかしいな。

 特にお気に入りだったのは『透明ドロップ』。歌詞のすべてに共感しまくってもうおかしなことになっていた。これは兄から聞いたのだけど、『透明ドロップ』はまさにaikoが彼氏から振られたときのことをもとにして書いた歌らしく、私は「aiko、つらかったね……」と、いつまでもきれいな彼女に勝手に寄り添った気持ちになって、ついでに好きな人のことを思い出し、また泣いていた。

 それらの歌を聞くといまでもありありと当時の様子が浮かんでくるので音楽はすごい。記憶のトリガーとして強力すぎるので、その後の悩みをそれらの歌に重ねることはなんとなくできず、aikoから遠ざかったときもあった。それでもまた新しい歌を見つけて聴きまくったり、前のことを思い出したくてちょうどそのころ好きだった歌を聞いてみたり、というふうにして今までaikoの歌と付き合ってきた。aiko以外の歌もけっこう聴いていると思うけれどけれど、なんだかんだspotifyの今年のトップアーティストもaikoだったので、やっぱり本当に好きなアーティストの1人なのだと思う。

 

 突然aikoの話をしたのは、最近またaikoの歌に近づいて過ごしているからだ。そうしたら当然のように昔のことが思い起こされて、ぼんやりと頭の中を漂うようになったのでとりあえず書いてみることにした。

 ちなみに最近のお気に入りは『プラマイ』『17の月』『ハナガサイタ』『あたしの向こう』『好き嫌い』『キスする前に』あたり。

 ひとつ特に好きな歌を選ぶなら『17の月』になるだろうか。ラスサビ前のCメロ?転調?のところがたまらなく好きだ。歌詞がいいしメロディーもいい。あえて書かないので気になったら聞いてみてほしいです。

 

open.spotify.com

 

 aikoの歌はこれまでにびっくりするぐらい沢山リリースされており、もう気に入る歌はないかな、と思って遠ざかっていたのにふときいてみたら新しく好きな歌が発掘されて、年々思い入れのある歌が増えていっている。ここ十年弱のおおきな気持ちの動きはだいたいaikoの歌と一緒に感じてきたといってよい。最近?aikoが結婚を発表したとき、今後のこの人の歌がわたしに刺さることはあるのか、と不安になったりしたけれど新曲も変わらずめちゃくちゃ好きだ。ひとりじゃなくなったaikoのことも好きでいられてとっても嬉しい。

 今まさにいろんな悩み事を抱えているし、今後も悩みは増えたり減ったりしながらなくなることはないだろうから、またaikoの歌を聴きながらなんとかやっていけたらと思う。人によっては意味が分からないと思うけれど、私はひとりカラオケでaikoを歌って泣ける女であり続けたいので、そこからぶれない様に。東京に住んでいるうちに一度、ライブに行ってみたいな。

 

 ところでこのブログの名前が「考え中」という意味で最初に適当に付けてから、変え時もなんて変えるべきかもわからずそのままになってしまっている。なんか気取ってて恥ずかしい感じだ。なんて変えればいいかなあ。案がある人はぜひください。近いうちに変えられたらいいな。