3/18 川/上拓朗、まつげパーマ

 少し前、QuizKnockという東大生をはじめとした(主に)男の人達で成り立っているグループが好きだった。彼らはYouTubeでも活動していたし、ウェブメディア記事を載せていたりした。主に私が追いかけていたのはYouTubeの方で、何だか賢い人たちが馬鹿なことや、馬鹿っぽいけど馬鹿じゃできないことをしてワイワイとはしゃいでいるのを見るのが一時期結構な楽しみだった。

 彼らはアイドルグループなんかじゃもちろんないのだけれど、集団で活動しているのを見ているとどうしても「ああ、このひとの間合いやセンスが好きだな」と思うことがあり、そのうちお気に入りのメンバー、所謂”推し”ができた。私が一番初めに"推す"ようになったのが、題名になっている川/上拓朗だった。

 彼はいつもどこかスカした表情をしていて、クイズに正解したあとも過度に知識をひけらかそうとしているようには見えず、あくまで番組の流れを整えるための解説だ、というような顔で詳しい様々なことを口にした。そのくせクイズに正解した瞬間や、早押しで押し負けた瞬間だけは激しい動きで喜びや悔しさを表す。そこが好きだった。

 彼はもうQuizKnockを辞めてしまい、ずっと動画には出ていない。だから、いまでもたまにQuizKnockの動画を見るけれど、彼の姿を最後に見たのはずっとずっと前のことだ。

 そんな彼が今日の夢に出てきた。なぜか幼児化していた。直前までラノベのことを考えていたからだろうか?高校の教室のすみで私は小さくなった彼と話した。小さいころの彼の姿なんて全く知らないのだから捏造中の捏造なのだけれど、小さい彼もたいそう賢く、話していて何だかわくわくした。

 

 夢に推しが出てきて嬉しかった、という話なのだけれど、なんだかキモくなってしまった。恥ずかしい。

 

 12時からまつげパーマの予約をしていた。そのために11時ごろ起きようと思っていたのだが目覚ましの音が鳴ってもめちゃくちゃ眠く、上で書いたような夢の余韻を引きずり、もう今日はあきらめてしまおうかと思った。思ったのだが、その瞬間もう一人の私が脳内で「お前はかわいくなりたい気持ちより二度寝したいという気持ちを優先させるのか?」と平坦な声で呟いたので、私は「かわいくなりたいです」とやっとのことで起きて家を出た。

 まつげは無事ばちばちに上がった。だから、これから一週間くらいのうちに私に会う人たちはみんな私のまつげを誉めてくれないとダメです。誉めてくれる人たち、ほんとうにLOVE。。。